2025年3月の琉球風水開運法

和来龍

2025年03月01日 00:00



<2025年3月の琉球風水開運法>
 今年の2月は寒い日が続きましたね。3月は本格的な花の季節、早く温かくなって春を感じたいものです。
 沖縄本島北部にある東村では、3月1日~20日に第43回東村つつじ祭りが開催されます。色とりどりの5万本のつつじの生気を浴びながら園内を散策するのは目にも健康にもよい風水開運法になります。関連イベントも多数催されますので、興味のある方は東村の公式サイトをご確認下さい。

【桃の節句 ひな祭り】
 3月の風水行事といえば、3月3日の「ひな祭り」です。女の子のいる家庭で、ひな人形を飾り、白酒、菱餅、あられ、桃の花などをお供えして娘の健全な成長と幸せな結婚を願う伝統行事です。

 ひな祭りは、もともと宮中や貴族の間で穢れを祓う習慣儀式でした。人型の紙人形や土人形で身体を撫でて穢れや禍などを人形に移し、川や海に流したり、祈祷所で祓い捨てたりしたのが始まりです。鳥取では、雛人形を川に流す「流し雛」の風習が残っています。
 風水が中国から日本に伝わって陰陽道や修験道に影響を与えたわけですが、陰陽師は人型の人形を使った病気治療の祈祷や呪術も行なっていました。この頃の「人形」というのは、飾りではなく「自分の身代わり」としての役目が強かったようです。

 ひな祭りで供えられるお膳にも風水的意味があります。桃酒は桃の花を浸した酒で、3月3日の桃の節句に飲めば百病を除くと言われています。桃は古代中国では邪気を祓う仙木と考えられていたため、桃酒を飲むようになったようです。
 事実、桃の葉は、あせも、ただれに効果があり、葉の汁を飲むと魚の中毒を緩和するということで昔から使われてきました。日本でも魔除けとして桃の木を用います。神符なども「桃符」と呼ばれることがあります。
 桃酒と白酒を供えるのは、紅白で縁起が良いから。菱餅は菱形で紅・白・緑の三層になっています。菱餅の形は心臓の形をあらわし、赤のくちなしが解毒、白の菱が血圧低下、緑の蓬が増血の役割を持っています。

 沖縄では旧暦で行事を行なうため、今年の旧暦3月3日は3月31日にあたります。ただし、沖縄ではひな人形を飾るようなひな祭りの風習はありません。「浜下り」といって、昔は各家庭で御馳走を御重に盛って一日浜に出て、悪い穢れを流し、健康を祈願しました。3月3日の夕方に雛人形を川や海に流した雛送りに由来しているとされています。近年は、「浜下り」は潮干狩りや海遊びの日と考えられているようです。

【三線の日】
 3月4日は沖縄では三線の日です。「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」は、1993年(平成5年)に琉球放送が提唱して始まったそうです。「ゆかる日」は、佳かる日・佳日から縁起のいい日・めでたい日の意味で、「まさる日」は、優る日・勝る日の意味を持ち、「さんしんの日」を、よりめでたく、特徴づけるために重ね言葉にしたそうです。「さんしん」の語呂合わせから3月4日となりました。

【お彼岸】
 今年は20日が春分の日、17日~23日がお彼岸にあたります。この時期には本土でも沖縄でも先祖供養を行ないます。沖縄ではお墓参りをしませんが、屋敷を清め、仏壇に餅、豆腐、豚肉、昆布などの御重を供え、紙銭を焼いて先祖の霊を慰める風習があります。
 春分の日は昼と夜の長さが同じになり、これから昼が長くなっていきます。本土では「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、季節の変わり目です。

【今月の祝い事によい吉日など】
 3月は一白水星が巡りますので、無駄遣いや出費が多くなり、お金が出ていきやすい傾向があります。簡単に儲かるとか小さな投資で大きく儲かるなどのうまい話には注意してください。ギャンブルは要注意です。
 一方、じっくり考えるとか瞑想などは今月の風水開運法になります。また、友情を深める星でもあるので気の合う人と一緒にゆっくり過ごすとよいでしょう。

3月の吉日は3日(月)、9日(日)、11日(火)、21日(金)、31日(月)。
ラッキーアイテムは、カーテン、スプーン、ミルク、公園。
ラッキーカラーは白、黄、ピンク。




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